山守義雄のブログ

備忘録。ふと、唐突に。

15代目クラウンに思う

f:id:yoshio_yamamori:20181107230437j:plain

最近になってチラホラとトヨタ自動車15代目クラウンを見かけるようになった。
発表当初、奇抜なデザインに感じたグリルの14代目が出始めた頃に比べると、15代目は見かけない印象だが勘違いかも知れない。

一般的にクルマの全幅がどんどん広がっていく中、クラウンは頑なに全幅1,800mmを守っているわけだが、ショートデッキ化したクーペ風のデザインと相まって、やけに細長く見えるクルマだなと感じたりした。

f:id:yoshio_yamamori:20181107230441j:plain

 しかし、私が15代目クラウンを残念に思うところはショートデッキ化したデザインよりも「ロイヤル・サルーン」の名称が消えてしまったこと。
RS、G、Sなんていう味気ない名称になってしまったが、やっぱりクラウンと言えば伝統の「ロイヤル・サルーン」。この名称が消えたことはまったく寂しい。

それから、残念なのは値上げ。14代目は300万円代からあったように記憶するが、15代目は460万円から。随分と値上げをしたものだ。
輸入車セダンに目を向けると、この価格帯にはベンツのCクラスBMWの3シリーズアウディのA4ジャガーのXEといった車種のベースグレードがある。クラウンに比べると後席が狭いかもしれないが、いずれも全幅は少し広い。
かつてクラウンのテレビCMには「いつかはクラウン」というセリフがあり、私もクラウンと言えば「いつかはクラウン」のセリフを思い出す。その意味は「定年退職したら退職金でクラウンを買う」という意味だったらしい。正否は不明だが以前そんな話を目にした。

f:id:yoshio_yamamori:20181107232150j:plain

トヨタ自動車の開発担当者の話では、15代目は購入層の若返りを狙ったデザインや走りの質感にしたそうだ。しかし想像だが、この価格帯のセダンを新車で買おうとする若い世代(40代、50代?)なら、クラウンよりもこれらの輸入車セダンを選ぶ人が多いんじゃなかろうか。

がんばれクラウン!